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三社祭とは

連綿と受け継がれてきた〈いなせ〉と〈侠(きゃん)〉、〈義理と人情とやせ我慢〉の心意気が、今も人々の胸に脈々と息づく町・浅草。

さわやかな風と夏の予感をお供にやって来る三社祭は、そんな浅草っ子たちが身も心も解放して一気に弾ける、年にたった一度の大イベントです。

浅草っ子のみならず、日本三大祭の一つとして全国のお祭り好きたちから注目を集める三社祭って、どんなお祭りなんでしょう?

 

三社祭のはじまり

現在は浅草神社の例大祭として行われている三社祭ですが、江戸時代末までは浅草寺と浅草神社が一体となった神仏混交の行事でした。「浅草寺縁起」によれば、起源は「神輿を奉り船遊びを営んで天下の安寧を祈るよう」との阿弥陀三尊のお告げを得て、正和元年(1312)3月18日(観音示現の日)に行われた「舟祭」にあるということです。もともとは「観音祭」「浅草祭」とも呼ばれていました。

示現とは……仏や菩薩が、人々を救うためさまざまな姿に変化してこの世に現れること。「浅草の観音さま」として知られる浅草寺の本尊・聖観世音菩薩の示現は推古天皇36年(628)3月18日。

 

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寛文縁起(浅草寺所蔵)

 

 

001.jpg 「江戸名所図屏風」に描かれた観音祭の賑わい。画面左に舟渡御を終えた3基の本社神輿、画面右の浅草寺観音堂の前には、びんさざら舞などが奉演された小舞台がしつらえられている(寛永年間 出光美術館蔵)
 



 

三社祭の斎行日

江戸時代までは毎年、観音示現の日(3月18日)とその前日に行われていましたが、明治5年(1872)の神仏分離政策を受けて、5月17・18日の両日に移行しました。しかし、交通事情や各町情勢の変化により、昭和38年から5月17・18日に近い金・土・日曜に改められ、現在もその日程で斎行されています。
 

 

三社祭の見どころ

 

【第1日目】

 

・大行列

お囃子屋台・鳶頭木遣り・びんざさら舞・白鷺の舞などが行列を作って浅草の町を練り歩きます。華やかな時代絵巻はまさに「江戸の華」そのもの。

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三社祭の始まりを告げるお囃子屋台
 
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手古舞の男装の凛々しさ、組踊り姿の婀娜っぽさ。
浅草の芸妓連
 
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優雅に清楚に舞う、白鷺の舞
 

・びんざさら舞奉納

びんざさら(薄く細い板を108枚並べ、その一端を紐で結んだ楽器。編木と書く)舞は、能の起源とされる田楽と獅子舞が合わさって生まれた、珍しい様式の舞です。東京では数少ない神事舞踊として、都の無形民族文化財に指定されています。
 

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大行列のびんざさら舞。
舞手の持つびんざさらの奏で方はアコーディオンに似ている
 


 

【第2日目】
 

・町内神輿連合渡御

浅草神社氏子44カ町の町内神輿100基余りが浅草寺本堂裏広場に参集し、1基ずつ発進して浅草神社でお祓いを受けたうえ、それぞれの町会へ戻って行きます。多くの神輿とさまざまな祭り衣装の担ぎ手、見物客がひしめき合い、お祭りの活気を堪能できます。
 

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にぎにぎしく、きらびやかに、町内神輿が練り歩く(雷門仲通り)
 


【第3日目】
 

・本社神輿宮出し~本社神輿連合渡御~本社神輿宮入り

一之宮・二之宮・三之宮と3基ある本社神輿の宮出しは、氏子(一次)宮出しと一般(二次)宮出しの二度に分けて行われます。氏子宮出しは神事色が強く、あっという間に終了しますが、その後行われる一般宮出しは、境内を埋めた男たちが担ぎ棒を激しく奪い合い、「荒祭り」の異称もむべなるかなと思わせる光景が繰り広げられます。
 

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浅草神社の社殿正面、神官や宮頭、氏子総代の前で高く差し上げられた本社神輿(一般宮出しから。写真の神輿は一之宮)
 


本社神輿とは……浅草神社に祀られた三社大権現の神霊を移して奉安するための神輿が本社神輿(宮神輿)です。現在は3基あり、一之宮には土師真仲知、二之宮には檜前浜成、三之宮には檜前竹成の神霊をそれぞれ祀ります。
 

 

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本社神輿3基を忠実に再現したミニチュア神輿をお祭りミュージアムで展示しています。

 



一般宮出しで1時間余ももまれた本社神輿3基は、西部方面、南部方面、東部方面とそれぞれ分かれ、町内渡御へとスタートします。


そして、朝早くから長時間にわたり方面各町を熱く巡行してきた3基の本社神輿は、日暮れ頃に再び浅草神社に戻り、あかあかと灯が入った宮入り道中の高張提灯に迎えられます。三社祭のフィナーレは、激しくも幻想的な雰囲気に包まれています。
 

 

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本社神輿を迎える宮入り道中。各町会の名や紋を記した高張提灯が美しい

 


 

※この記事は「 いなせな 浅草っ子のお祭りガイド 」より抜粋したものです。


 

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